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お役立ちコラム

第1号

公益通報者保護法の基礎知識その1

1.公益通報とは

公益通報者保護法では、公益通報を次のように定義しています。
・労働者が

・不正の目的や他人に損害を加える目的でなく

・事業者又はその役員、従業員等について

・法令違反行為があった、又は今まさに起きようとしていることを

・「事業者内部(あらかじめ定めた外部委託先含む)」「行政機関」等に通報することを言います。

2.法令違反行為とは

対象となる法律に規定される犯罪行為やその他の法令違反行為(最終的に刑罰が規定されているもの)が生じる、又はまさに生じようとしていることが必要です。

(1)国民の生命、身体、財産等の保護にかかわる法律
  • 個人の生命・身体の保護
    例:刑法、食品衛生法、道路運送車両法、建築基準法、薬事法
  • 消費者の利益の擁護
    例:農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律、特定商取引に関する法律
  • 環境の保全
    例:大気汚染防止法、廃棄物の処理及び清掃に関する法律、水質汚濁防止法、悪臭防止法
  • 公正な競争の確保
    例:私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律、不当景品類及び不当表示防止法
  • その他
    例:個人情報の保護に関する法律、労働基準法、不正アクセス行為の禁止等に関する法律
(2)「刑罰規定に違反する行為」の例
  • 他人のものを盗んだり、横領すること(「刑法」違反)
  • 有害な物質が含まれる食品を販売すること(「食品衛生法」違反)
  • リコールに関連する情報を隠ぺいすること(「道路運送車両法」違反)
  • 無許可で産業廃棄物の処分をすること(「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」違反)
  • 価格カルテル(「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」違反)

3.通報の内容

通報する際には、以下の通り、具体的な事実に基づく情報が求められます。

<通報内容の例>
通報対象者(法令違反行為を行った、又は行おうとしている)の氏名
  • 通報対象者(法令違反行為を行った、又は行おうとしている)の会社名、部署名
  • 通報対象事実(法令違反行為)を知った経緯
  • 不正の内容(いつ、どこで、どのような事が)
  • 証拠書類等の有無